狼の皮を被った優等生〜ボディ・装備編〜

 前項に書いたように、このスポーティな硬い乗り味のタイヤからすると、
普通じゃじゃ馬になりそうな予感がします。
ましてやベースが街乗り向けのコンパクトカー。
ところがどっこい、乗り心地は意外とおとなしく快適です。でも、もうベース車とは比べ物にならない、
別物の戦闘力になってます。これは友達も認める所です。
(まあ、S2000のサスペンションがしなやかで快適、とか言う私の言うことなんで、
普通のコンパクトカーやセダンに比べればだいぶ硬いですけどね。)
でも、不快な硬さではないです。普通に街中走れるレベルの硬さで、
かと言って峠も不安無くガンガン走れる硬さ。でも柔らかすぎず、
また、標準でディスチャージヘッドライト、フォグランプ装備しているので、
どんな状況でもOK.。見た目は狼かもしれないが、中身は至って優等生。死角は無い。


 
 このタイヤからすると、不思議なくらいマイルドな乗り心地が、
一体どこから来るかというと、高いボディ剛性から来ています。
詳しい事は三菱のHPに書いてありますが、
ボディ剛性が量産車としては限界レベルまで強化されているからです。
マイナーチェンジ時の改良でスポット溶接箇所が1.5倍になり、各部が板厚アップ、
追加の補強材が入れられている。
 (500台限定生産バージョンに至っては、ボディのドア開口部を職人が連続シーム溶接した手作りである。
HPに載っている動画で、その様子を見ることが出来るが、その光景はまるで、プロジェクトXを髣髴とさせる。)
量産車でここまでやっている車って、ほとんどないのでは?
あっても相当なお値段の車に限られる事をやってしまうあたり、三菱の本気具合が伺えます。

この剛性のおかげで、コルトは分不相応なくらい幅広のタイヤから来るショックにもボディが軋まず、
コーナーでしっかりと踏ん張ってくれる。
剛性の無い車だと、ボディが軋み、捩れてしまうから、サスペンションを硬めにして、
捩れる分をカバーしているが、そうすると、どうも乗り心地がやたら硬く、不快になってしまう。
コルトは、それが無いので非常に快適、かつ安定して走ってくれる。

 やはり、三菱の技術者が寄ってたかって、技術を注ぎ込んだだけあって、最高の峠マシンに仕上がってます。
でも、かといって、街乗りも問題なく出来るあたり、非常にバランスが取れている。お見事。
また、装備面にも抜かりは無くABSにEBD(電子制御制動力配分装置)、それにMT仕様車には標準で、
ASC(アクティブスタビリティコントロール)が装備。横滑りやホイールスピンを防止してくれる。
また、ベース車譲りの快適装備がついており、オートエアコン、オートライトコントロール、
ヘッドライトオートカット機能、ドアミラー・パワーウインド開閉機能、車速感知ワイパー、
セキュリティーアラームも装備。
この辺は地味だけど、運転に集中するには非常にありがたい。
不満な点は強いて言うなら、室内灯が前にしか無い事くらいかな。
暗いときに後席や荷室から荷物出すとき、暗くて困る。それくらいかな。







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