お洒落は足元から〜タイヤ編〜
まあ、とりあえず下の写真を見て欲しい。
08年製造コルトラリーアートVer-R ノーマル仕様
精悍な顔つきのフロントマスクであるが、それより大事なのはコルトが履いているタイヤである。
YOKOHAMA製
ADVAN Neova 205/45R16のタイヤとガンメタリックのアルミホイールが、
標準で装備されています。標準で装備されています。標準で装備されています。
大切なことなので3回言いました。
タイヤに対して疎い自分でも分かる位、この装備はおかしい。
タイヤの幅太っっっ!!!あと軽量化でホイール細!!
まあ、参考までに他車種のタイヤサイズと比べてみましょう。
コルト Ver-R 205/45R16 83W
スイフトスポーツ 195/50R16 84V
フィットRS 185/55R16 83V〜84V
デミオSPORT 195/45R16 80W
勉強ついでに表にすると
車種 |
タイヤ幅(mm) |
扁平率(%) |
リム径(インチ) |
構造 |
荷重指数 |
速度記号(最高速度km/h) |
コルトVer-R |
205 |
45 |
16 |
R |
83 |
W(270) |
スイフトスポーツ |
195 |
50 |
16 |
R |
84 |
V(240) |
フィットRS |
185 |
55 |
16 |
R |
83〜84 |
V(240) |
デミオ SPORT |
195 |
45 |
16 |
R |
80 |
W(270) |
解説すると、
・タイヤ幅 〜そのままタイヤの幅を示す。大きいほど接地面積が増加し、グリップ力が増加する。
・扁平率 〜タイヤの接地面の縦と横の幅の比率。小さいほど運動性重視、大きいほど乗り心地重視になる。
・リム径 〜タイヤのホイールの径。ちなみに1インチは25.4mm。
・R 〜タイヤの構造を示す。他にトラックとかに使われるバイアスタイヤがある。
・荷重指数 〜タイヤ1本あたり何Kgの荷重に耐えられるかを示す。83なら487kg。84なら500kgまでの負荷に耐える。
・速度記号 〜規定の条件下で、そのタイヤが走れる最高速度を示す。Vは240Km/h、Wは270km/h。
まあ、この辺まったく知識ないので、初めて勉強して、比べてみたのですが、
他に比べて、圧倒的にスポーツ走行性能が高いのがお分かりかと思います。
こう見ると、フィットはやはり快適性重視設定、スイフトがスポーツ設定、
デミオとコルトは本気走り設定なのが一目瞭然になりました。
タイヤ幅がスイフトとデミオより10mm、5%太く、フィットより20mm、10.8%太くなっております。
扁平率も、スイフトより5%増し、フィットより10%増し、デミオは同値。
リム径と構造、荷重指数はデミオが大分低い以外、大体みな同じですが、
速度記号がVで、最高速度が240km/hのスイフト、フィットに対し、
コルトとデミオはW表記の270km/h対応。
思ったよりデミオがスポーツ設定なのに驚きましたが、
基本的に、他のコンパクトカーの追随を許さないスポーツ設定の
本気走り仕様。
しかも、先に述べたようにタイヤは鬼グリップの
YOKOHAMA製のADBAN Neova。
マイナーチェンジにより、前期型より
1.5kg軽量化されたアルミホイール。
足元からすでにコンパクトカーの装備じゃありません。三菱さん、明らかにやりすぎです!!!
ちなみに、1ランク上の車種のタイヤも比較してみて、スペックの異常さに改めて驚かされる。
車種 |
タイヤ幅(mm) |
扁平率(%) |
リム径(インチ) |
構造 |
荷重指数 |
速度記号(最高速度km/h) |
コルトVer-R |
205 |
45 |
16 |
R |
83 |
W(270) |
アテンザ スポーツ20C |
205 |
60 |
16 |
R |
92 |
V(240) |
アテンザ スポーツ
25Z |
225 |
45 |
18 |
R |
91 |
W(270) |
シビック |
205 |
55 |
16 |
R |
91 |
V(240) |
シビック TypeR |
225 |
40 |
18 |
R |
88 |
Y(300) |
2000ccクラスと比べても、通常グレードなら勝ってるあたり、この車のオーバースペックさ加減がよくわかる。
もう勝つには、上級グレードとか、TypeR持ってこないといけない。
でも、アテンザの25Zに至っては排気量2500ccだし、シビックTypeRは完全にレースカーだし、
勝負すると大人げなさ感がハンパない・・・。
ですから、オーバーフェンダーで隠れて見えにくいタイヤを、前や後ろからもじっくり覗いて、
この軽量化された極太タイヤによるワンランク上の鬼グリップに、ぜひ、思いを馳せてください。